リーダーシップに王道はない。自分の置かれた状況によって必要とされるリーダーシップのあり方は変わるからだ。

たとえば、ぐいぐい部下を引っ張っていくカリスマ型のリーダーシップと、人間関係を調整し、みんなにその気になってもらう支援型のモデルの2極が存在するとする。どちらをとるべきかは状況による。部下が新人ばかりの場合とベテランが多い場合、あるいは会社の急成長時と業績低迷時ではやり方が変わるのは当然であろう。結局、どんな場合にでも効くリーダーシップのあり方など存在しない。状況にマッチした自分なりのやり方を見つけるよりほかはない。

リーダーシップとは、自分の状況を「内省」し、「自己発見」するべきものなのだ。そのときにゼロから始めるのは困難なので、ここに挙げたようなさまざまな本を読み、自分なりのリーダーシップのスタイルをつくっていくことが大切である。

しかも、いったん自分なりのスタイルを確立しても、年齢が上がり部下の世代が変わっていくと、まったく通用しない局面が生まれてくるだろう。そのときにアンラーニング、すなわち一度つくったスタイルを捨てて、新たなリーダーシップのあり方を学習し、再び確立していくことが求められる。必要に応じてアンラーニングをしないと、状況にマッチングしない非生産的なリーダーシップをふるうことになってしまう。