ビジネスに法律は欠かせなくなっている。顧客との取引や新商品の開発、会社に雇われて働くこと、一消費者として商品を購入すること。これらすべてに法律が関係している。
ここでは、著作権、消費者契約法といった仕事ですぐに使える情報を掲載した本と、法律の原理原則を楽しみながら学べる本に大別して紹介したい。
比較的身近な法律として、まず著作権と労働法を押さえておこう。ブログやメルマガを使って、誰もが情報の発信者になりえる時代である。情報発信にあたっては、それが誰かの権利を侵害していないかを確認すべきだ。あるいはオリジナルのネーミングのつもりが、法律で保護されている商標を侵害していたという場合もありえる。
次に労働法だが、たとえば勤務中にツイッターで営業先の様子を呟くのは、労働に専念する義務に抵触する可能性がある。業績を上げさえすれば勤務中に何をしてもいいわけではないのだ。部下が会社の悪口を書き込んでいる場合もある。あなたが部下を持っていれば、問題社員の指導にあたっても、法律を押さえておかなくてはいけない。
もし余裕があれば、すべての法律の基礎となっている憲法や、財産、家族に関わる民法についても教養として知っておくといい。最後の3冊は、法律を勉強したことがない人でも読みやすいのでぜひ手にとってほしい。