中学受験で成功する家庭と失敗する家庭の違いは何か。受験コンサルタントの長谷川智也さんは「多額のお金を使ったあげく、親の世話焼きで受験勉強を進めて放任系名門校に行くというパターンは、高い確率で悲惨な結果になる」という――。

※本稿は、長谷川智也『中学受験で後悔したこと 失敗しない「頭・時間・お金」の使い方』(講談社)の一部を抜粋したものです。

オックスフォード大学
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全国トップレベルだったわが子が学年最下位に

「息子は某御三家の高校2年生。放任系の学校だったためか、親である私たちも合格した安堵で目を離したためか、入学後は全く勉強しなくなり、今はすっかり学年最下位グループに定着してしまいました。大学受験どころか、進級が危ういという状況です。中学受験の時は、全国模試でもトップレベルだったのに、どうしてこんなことになったのか……」(Kさん)

現在、中高一貫校は大きく3つのタイプ、[1]自由放任系[2]規律・お世話焼き系[3]バランス系([1]と[2]の中間)に分かれます。

偏差値が同じでも、タイプが全く異なることはよくあることです(タイプについてより詳しく知りたい場合は前著『中学受験 自走モードにするために親ができること』参照)。

例えば関東で御三家といわれるような学校(開成、麻布、女子学院、桜蔭、フェリスなど)や、関西の灘、甲陽、神戸女学院、東大寺学園などは、いわゆる「自由放任系」といわれています。海城、浅野、聖光学院、豊島岡、洗足のような「お世話焼き系」の学校とは、かなりやり方に違いがあります。

「放任系」の特徴は、カリキュラムがオリジナルプリントである率が高く、小テストなどがない、もしくはあっても追試まではない、しかし進度は速く、面談なども少ない(または一切ない)などがあります。概してフォローが少なく、良くも悪くも生徒を「大人扱い」します。もちろん、あの激戦を突破してきたのですから、当然それだけのポテンシャルを期待されているし、それで何十年もうまくいってきた歴史があるのです。