中学受験で「全落ち」してしまう原因は何か。受験コンサルタントの長谷川智也さんは「『絶対に早慶附属』などと息巻いて、冷静に物事を判断できない家庭をみかける。昔の評判やこだわりは捨てて、偏差値帯を広く考えて併願校を決めるべきだ」という――。

※本稿は、長谷川智也『中学受験で後悔したこと 失敗しない「頭・時間・お金」の使い方』(講談社)の一部を抜粋したものです。

学校の黒板と色鉛筆
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「全落ち」は少数派だが、共通点がある

「1月のお試し受験で合格。今思えば、それですっかり私も娘も浮足立ってしまいました。最後の模試で合格圏だった本命校は2月1日に不合格。2日以降も悪夢のように、本命校2回目3回目に落ち、第二志望校まで落ち……。2月8日、第二志望校に繰り上げ合格をいただきました。今は楽しく通っていますが、当時はとにかくつらすぎました。偏差値や学校のレベルにこだわらず、2月1日か2日のうちに合格を一つ押さえておくべきでした」(Kさん)

いざ入試本番へ、出陣前夜。親子としては、本命校を含めてどのように併願校を決めていくか、悩ましいところです。当日の戦い方のポイントについて、後悔の声に学びましょう。

中学受験生の親にとって、「全落ち」は最も恐れる事態だと思います。ですが、僕の経験上「全落ち」の子は、これまでの千件を超える経験でも、ほんの数人だけです。その数人には共通点があり、

●絶対早慶附属、○○以上の学校、など、こだわりが強い
●当日のプレッシャーを考慮に入れていない
●受験生自身がナメた勉強の仕方しかしていない

という特徴があります。

この中でも僕が一番怖いと思うのは、「絶対○○校だ!」と息巻いているご家庭です。こういうご家庭は、現状の学力を冷静に考えに入れずに物事を判断していくので、やっている対策もチグハグだったり、ムダの多いものになったりしやすいです。