初詣で願いが叶う人と、叶わない人はどこが違うのか。富裕層マーケティングを長く手掛ける西田理一郎さんは「普段は合理的判断を好む富裕層も、神様に祈る初詣は欠かさない。だが彼らは1月1日の参拝を避け、人とは違うやり方で神様に祈っている」という――。

「賽銭5円」はあまりに厚かましい

年始の風物詩といえば、明治神宮や成田山新勝寺といった有名神社に押し寄せる人波である。2026年という新しい年を迎え、今年も多くの日本人が寒空の下、何時間も行列に並ぶことだろう。

凍えるような手で財布から小銭を取り出し、賽銭箱に投げ入れ、二礼二拍手一礼。「ご縁がありますように」と5円玉を用意し、そこにあらゆる願いを込める。家内安全、商売繁盛、合格祈願、良縁成就……。

マーケティングの視点で冷静に見れば、これほど非効率で、言葉を選ばずに言えば「厚かましい」取引はない。