「60歳を過ぎたら人生終わり」と考えてはいけない
【中尾】声を大にして言いたいのは、60歳を過ぎたからってまだまだ人生終わりじゃないということ。そう思ってしまうことがもったいないくらい、力も時間も余っているでしょうと言いたいですね。「もう自分の人生は終わった」だなんて言うなら、人のために働いてもらいたい。命を無駄に過ごすのはもったいないですね。
【和田】実は年を取っても、やれることはたくさんある。やらないのがもったいないくらいですよ。自主規制ではないけれども、自分で自分を縛っている人が多いですよね。
【中尾】失礼だけれども、そういう人はきっと経験が足りないんだと思います。若い頃にいろんなことを経験していれば、今ならできるということがけっこうあるのではないでしょうか。しかし、そういう経験をしてこなければ、それができない。やれることと言っても、実はやったことがないことがたくさんあるはずです。そこに目を向けないともったいないと思います。
とにかく「自分でちゃんと経験する」ことが大切
【和田】0から1にすることがとても大事ですよね。何もやったことがない人は何をするにも怖いと思う。でも失敗してもいいからと思って1回でも踏み出してみれば、意外と「失敗しても大したことないな」とか、「成功してけっこううれしいな」とか。人から聞いた話ではなくて、自分でちゃんと経験することが大事ですね。
【中尾】私はそれこそ50過ぎてからいろんな習い事を始めた人間です。それまで経験せずにいたことがたくさんあったから、とりあえず、やったことがないことに次から次へと手を出してみました。若い頃に自分は苦手だと思っていたことにも積極的にチャレンジするようにしました。
【和田】なんでもうまくならなければいけないと思うとできなくなりますから、下手のままで終わってもいいと思って、やればいいと思いますよ。