日本人は金融リテラシーが低い

8月5日、日本に衝撃が走りました。株式市場が「投げ売りのパニック状態」に陥って、代表的な株価指数「日経平均株価」も3万1458円42銭と、週末の終値から4451円28銭も急降下したのです。日経平均株価では、バブル経済期に起こった米国株の大暴落「ブラックマンデー」の翌日を凌ぐ、「過去最大の下げ幅」でした。

これは、2024年1月にスタートした資産形成促進制度「新NISA」にも冷や水を浴びせました。新NISAをきっかけに積み立て投資を始めたものの、今回の大暴落で慌てて売却したという人を多く見かけます。円安基調が続き、日経平均株価がバブル経済期を上回るなど、強気の株相場が続いたせいなどもあって、「投資では得をするだけでなく、損をすることもある」という当たり前のことを、日本国民が忘れていたように、私には見えます。