記憶しようとする気持ちがなくなる「グーグル効果」

【スクショ記録】も【ChatGPT要約】も、それだけでは効果的なインプットにつながるどころか、インプットの質を下げてしまいかねないのです。

これらは、どう活用するかが大変重要です。詳しく解説していきます。

まず、「グーグル効果」(Google effect)を押さえておきましょう。

何かを「ググって」調べたとき、その内容はいつでもまた「ググれる」。そう思ってしまうと、調べたものを記憶しようとする気持ちがなくなってしまい、結果としてせっかく調べたことが記憶に定着しません。

写真=iStock.com/mapo
なぜ「ググった情報」は翌日に忘れてしまうのか(※写真はイメージです)

こうした現象は「グーグル効果」と呼ばれてきました。「グーグルでいつでも調べられるからいいや」と思って記憶に留まりにくくなるというわけです。

自分の脳で咀嚼することが必要

同様に、「完全にスクショで記録した」「ChatGPTでいつでも手軽に内容を見返すことができる」と思うことで、学んだ内容を記憶するモチベーションが下がってしまう可能性があります。

【スクショ記録】や【ChatGPT要約】の「グーグル効果」には、十分な注意が必要です。

より根本的には、【スクショ記録】や【ChatGPT要約】は、注意して使わないと、インプットする内容に対する脳のエンゲージメントを奪ってしまいかねません。

しっかりと理解して記憶に留めておくためには、インプットする内容を自分の脳で咀嚼そしゃくすることが必要であるのに、ワンクリックで情報が記録されてしまうと頭を使う必要がありません。