「解決できる方法を提示すること」が絶対原則
きっと、グリーンかオレンジではないでしょうか。
実際、研修でもこのデモンストレーションを行うのですが、ほとんどの人がグリーンかオレンジを選びます。レッドを選ぶ人は5%程度しかいません。
さて、ここで考えてみましょう。
シーンAとシーンBを比較してみてください。
満足度の高かった店員さんは、どちらの店員さんでしたか。
もし、あなたがシーンBの店員さんを選んだなら、不思議なことが起こっています。
安い薬を買いに来たのに、高い薬を買ってしまっているわけです。
なのに、満足度が高い……。
もう、わかりましたよね。
「お客様の言われるままに、素早く対応すると満足度は上がらない。背景を伺い、きちんと方法を提示することが大事」
これが絶対の法則なのです。
購買意欲を高めるには「データにない感情の機微」が有効
最後に興味深いデータを紹介しますね。
セールスフォースリサーチ社が、全世界2900名を対象に調査をした「セールス最新事情(2018)」では、AIを導入した営業組織ほど、営業担当者を増員している傾向があると言います。
なぜでしょうか。
AIは学習によって、リストや顧客管理の精度を高めてくれますが、購買意欲を高めるには「データには反映されない、感情の機微」を考慮した対話が有効であるとわかったからです。
他にもあります。
エン・ジャパンの転職コンサルタント(160人)を対象に行った「AIに代替される仕事、されない仕事」の調査。
こちらでも、AIに代替されにくい職種トップ3は「経営者」「経営企画」「営業系」との回答を得ていることからも、すべての営業がなくなることがないことがわかるでしょう。
まず、お客様が言うままに対応してはいけない、ここを押さえておいてください。