積み立て投資よりも利益率の高い投資にはどんなものがあるのか。YouTubeで投資系動画を投稿する投資塾ゆうさんは「個別株やFXで利益を出すのは至難の技。だが、私の考案した『マイナス5%ルール投資法』を使えば、投資先と金額は同じでも、さらに高い利益率を出せる」という――。

※本稿は、投資塾ゆう『知識も時間もないですが、新NISAでほったらかし投資よりお金を増やしたいです』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

利益によろこぶビジネスマン
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「積み立て投資よりも早くたくさん儲けたい」人はどうすべきか

かつて「老後2000万円問題」が話題になりましたが、新NISAを使って非課税の積み立て投資を10年、20年と継続していけば、老後までに2000万円の資金を用意することは決して難しくありません。積み立て投資は簡単で、知識も時間も経験も不要で、だれにでも勧められる投資法です。

しかし、積み立て投資を継続して少しずつ利益が積み重なっていくと、より多くの利益を獲得したいという欲が出てくる人もいます。積み立て投資は年によってパフォーマンスに差はあるものの、S&P500の場合は平均10%ほどの利回りで資産が増えていきます。こうした投資の効果を実感すると、もっと儲けたい、もっと早く利益を出して老後だけでなく今の生活も豊かにしたい、などと思うようになるものです。

そこで、積み立て以外の方法での投資に興味を持って、チャレンジする人も多くいます。それは大いに結構なことですし、実際にそこから本格的に投資の勉強をスタートして、個別株やFXなどで大成功する人もいます。

安易に個別株、FXに手を出すと大損する

ただ、残念なことに、ステップアップにチャレンジした結果、お金を減らすという事態に見舞われる人のほうが圧倒的に多いのが現実です。個別企業の株式を買ったり、FXに挑戦したり、中には暗号資産に手を出す人もいるのですが、大きな損失を出して「やらなければよかった」という結果になりやすいのです。

個別企業の株式に投資する場合、良い企業に投資できれば市場全体に投資する積み立てよりもはるかに大きな利益を出すことができます。しかし、逆もまたしかりで、良くない企業に投資してしまうと、株価指数は上昇しているのにその企業の株価だけが下落して、大損してしまうという事態が生じます。