前週の終値より5%以上下落するときだけ買う

たとえば、S&P500の前週の終値が5000ポイント、今週の終値が4750ポイントなら、5%以上下落しているので、▲5%ルールのシグナルが点灯していることになります。今週の終値が4800ポイントや4900ポイントなら、下落幅が5%に達していないので、シグナル点灯はなく、購入のタイミングではありません。

週末にだけ株価をチェックして、▲5%ルールのシグナルが点灯するのを確認した時に一括投資します。それだけで、投資の成果は大きく向上し、積み立て投資では得られない短期的な利益が得られるようになるのです。

では具体的にこの投資でどの程度の勝率や利益が期待できるのか、過去のデータで検証してみましょう。

投資の成果で重要な「勝率」と「利益率」

投資の成果は、勝率と利益率という2つの観点から評価することが必要です。勝率はすべての投資のうち、どの程度の割合で勝てているかを示します。10回中5回利益を出しているなら勝率は50%で、9回利益を出しているなら90%ということになります。勝率だけで評価するなら、高いほど優れていることになります。

ただ、たとえ10回中9回勝てていても、それぞれの利益が小さく、たった1回の負けの損失額が大きすぎて9回分の利益を全部吹っ飛ばしてしまうようでは、意味がありません。

逆に、たとえ勝率が10%しかなかったとしても、1回の勝ちの利益がとても大きく、9回の負けの損失を合計しても利益が大きく上回るのなら、勝率が低くても実行する価値のある投資法ということになります。このため、どの程度の利益を出せているかを示す利益率も、合わせて検証する必要があります。