なぜ一流はメールの返信が早いのか。クロスリバー代表の越川慎司さんは「一流のビジネスマンはメールの確認を必要最低限に抑えている。こまめに確認せずにまとめて確認することで、優先順位に応じて対応することができる」という――。(第1回)

※本稿は、越川慎司『時短の一流、二流、三流』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

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一流は週明けになにから手をつけるのか

休み明けは会社に向かう足取りが重くなりませんか?

私も以前は、日曜の夕方から気分が重くなっていました。いわゆる「サザエさん症候群」です。一週間のスタートは、時短を実践する上で極めて重要です。月曜朝、デスクについてメールや通知の確認から始めると、沼にはまります。

週末に溜まったメールや通知に一気に取り組むと、その日の大半をそれに費やしてしまいやすくなり、とても危険です。また、月曜からフルパワーで仕事を始めようとすると、無理な量の仕事を抱え込むことがあります。これは疲れを溜めるだけでなく、一週間のペースが狂いやすくなります。

一流は、「影響力のある2つのタスク」をメモします。週の初めに最も重要なタスクを書き出し、念頭に置くことで、その他のタスクへの力の入れ方が決まります。成果に影響しないタスクに、過度な労力を費やすことを避けることができるのです。

「やるべきこと」を決めるための基準は2つあります。それは、「影響力」と「緊急度」です。影響力の高いタスクは、長期的な成果や目標の達成に大きく関わってきます。例えば、「将来の大型顧客に対する提案活動」や、「理想の管理職になるためのリーダーシップ研修への参加」などが、影響力の高いタスクです。