エクセル作業を効率化するにはどうすればいいのか。公認会計士の羽毛田睦土さんは「マウスではなくキーボードを使うことを意識してほしい。頻繁に行う操作をキーボードに置き換えられると、仕事のスピードが格段に上がる」という――。

※本稿は、羽毛田睦土監修、あきばさやか漫画『マンガでわかる Excel』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

エクセルを「使いこなせている人」は少数派

「Excelを使ったことがありますか?」と聞かれれば、たいていのオフィスワーカーは「使ったことがあります」と答えるだろう。しかし、実際には「使いこなせている人」は少数派だ。たとえば、Excel上のカーソル操作(選択しているセルを変える操作など)ひとつをとってみても、「使いこなせている人」と「使いこなせていない人」の差は歴然だ。

羽毛田睦土監修、あきばさやか漫画『マンガでわかる Excel』(KADOKAWA)
羽毛田睦土監修、あきばさやか漫画『マンガでわかる Excel』(KADOKAWA)

初心者は、セルを選ぶとき、該当するセルをマウスでクリック。下に移動するときはマウスをぐるぐるするだろう。たいていの方は、Excelを使い始めたときにそう動かせたから、ずっとそうしている。しかし、実際にはキーボードでもっと速く正確に操作できる。

「仕事でExcelを使いだした」「使わざる得なくなった」という方が、つまずくのがトラップだ。「効率悪いよなぁ」と思いつつ、ごまかしごまかしやってしまう。なんとなく「使えなくはないけど使いこなせていない」状態のまま今に至る。何度も「メインの仕事に時間をとりたいのに!」と思いながら後悔する。

こういった状況を打開するためには、Excelを知り、Excelを使うときの意識を変えることが重要だ。なかでも、公認会計士でエクセル講師でもある羽毛田睦土さんは「マウスではなくキーボードを使うことがまず大事だ」という。

効率よくカーソルを操作するには