「返事は0.2秒でする」が脳科学的にいいと言える理由
「今日も仕事が終わらなかった」
「あのとき、別の方法を選べばよかった」
つい、くよくよ考えたり、後悔したりするネガティブな思考はなかなか消えないものです。頭からなかなか離れないそれらの「雑念」にも、マイルールは役立ちます。
たとえば、私のマイルールの一つは「返事は0.2秒でする」です。そのおかげで迷ったり悩んだりすることはほとんどありません。これは、脳科学を40年以上研究されている西田文郎先生から学んだことです。
先生によると、外界からの刺激に対して、0.2秒で感情をつかさどる脳(右脳)が働いてイメージがわき、それに対して「どうしよう」と考える理屈をつかさどる脳(左脳)は、0.4秒後に働きだします。
ですから、イエスでもノーでも、とにかく0.2秒で返します。つまり、論理的に考える前に感情にしたがって判断せよという教えです。
速ければ速いほど人は決められた時間内で何とかしようとするので、即決できるようになります。0.2秒で返事をすると、決めるまでの悩む時間をなくせるだけでなく、マイルールにもとづいて判断しているので後悔がありません。
また、マイルールは仕事だけではなく、プライベートでも守れば、自分の生き方の指針となります。
ショッピングで服を選ぶときも、マイルールで「安定よりも挑戦」と決めていれば、「今日は、普段絶対着ない色の服を選ぼう」と新たなチャレンジにつながります。
人生の大きな選択をするときでも、「安定よりも挑戦」がマイルールなら、「思いきって転職をしよう」と背中を押してもらえるでしょう。
マイルールがあると、自分が何をすべきなのかが明確になるので、取捨選択を瞬時にできるようになります。