密度濃い時間を過ごすにはどうすればいいか。学習塾を経営する山中恵美子さんは「私はいつも人よりも3倍速く返事し、アイデアを3倍出すなど、『一石三鳥』を実現するため3倍行動することを心がけている。3倍速く動くと決めると、自動的にムダは減り迷いがなくなり、一年の密度は年々濃くなる」という――。

※本稿は、山中恵美子『人生が劇的に変わる「瞬読式」時間術 忙しさから解放され、本当にやりたいことに集中する』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

12月のカレンダーとクリスマスプレゼントの箱
写真=iStock.com/Elena Nikishina
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人よりも3倍速く行動すると決めると、自動的に迷いはなくなる

1年間という期間は誰にとっても同じ、世界共通です。

けれども、その感覚的な長さは人によっても年齢によっても違います。

たとえば、10歳の子どもは生きてきた人生の10分の1が1年間です。20歳の人は20分の1、70歳の人は70分の1です。

年を重ねるほど、1年間は短く感じるのかもしれません。私自身も1年間はあっというまに過ぎていく感覚がありますが、おかげさまでその密度は年々濃くなっている気がしています。

私はまわりから「よく、そんなにたくさんの活動ができますね」といわれます。

たしかに、塾を経営しながら瞬読のセミナーを定期的に開催したり、今年はメタバース上に通信制の高校を開校したりもしました。また、それぞれの仕事で各地を飛び回る合間に山中湖のマラソンにも挑戦しました。

私がいつも意識しているのは、「3倍の行動」です。

一石二鳥という言葉がありますが、私が目指すのは「一石三鳥」。一つのことをするときに3倍の行動を実現できるように考えて行動しています。

それは人よりも3倍の速さで行動すること、人よりも3倍速く返事すること、人よりもアイデアを3倍出すことなどです。午前中に仕事をすべて終わらせることができるのも、3倍の行動を心がけているからです。

人よりも3倍速く動くと決めると、自動的にムダなことは減っていきます。ほかの人が一つ考えるあいだに、その3倍アイデアを出そうと決めていれば、迷ってなどいられません。