できるリーダーは何が違うのか。キーエンス元営業マンのあさひさんは「組織の成果を最大化し、部下を勝たせる思考だ。これを象徴する5つの言葉がある。いずれも、キーエンス在籍時代に上司が授けてくれたもので、今でも私の仕事観の根幹を成している」という――。

※本稿は、あさひ著『凡人が天才に勝つ最強の営業』(SB新書)の一部を抜粋・再編集したものです。

キーエンス上司の“5つの金言”

私が凡人からはい上がる過程で折れそうな心を何度も救い、間違った方向へ進もうとする足を正しい道へと戻してくれたのは、彼ら上司が何気なく、しかし明確な意図を持って投げかけてくれた言葉たちでした。

会議をする日本のビジネスマンとビジネスウーマン
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凡人が天才に勝つ最強の営業』(SB新書)では、私がキーエンス在籍時代に上司から授かり、今でも私の仕事観の根幹を成している「5つの金言」をご紹介しています。

本稿では、この中で、どの企業、業種、世代にも共通して役立つであろう、2つに絞って届けたいと思います。

これらは単なる名言ではありません。組織で成果を最大化し、部下を勝たせるための究極のリーダーシップ論であり、あなたがこれから目指すべきプロフェッショナルの完成形でもあります。

どうぞ、背筋を伸ばして読んでください。

「何でも聞いてね」ほど無責任な言葉はない

「聞こうかどうか迷った時点で聞いていいですよ」

新人が配属された直後、よく言われる言葉があります。

「わからないことがあったら何でも聞いてね」

一見、優しい言葉ですが、実はこれほど無責任な言葉はありません。新人は「何がわからないかがわからない」状態であり、「こんなくだらないことを聞いたら、無能だと思われるのではないか」という恐怖と常に戦っているからです。

結果、「自分で調べてから聞こう」と悩み始め、30分間マニュアルを読んだりネットサーフィンしたりして、結局答えが出ずに時間を浪費する。本書で解説した脳内リソースの浪費がここで発生します。

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キーエンスの上司は、この迷っている時間を「コスト」だと断じます。そして、明確なアルゴリズムを提示しました。

「聞こうかどうか迷った時点で聞いていいですよ」

この一言の威力は絶大です。部下から「判断する」という重荷を取り除いたからです。