※本稿は、『プレジデントFamily2023年秋号』の一部を再編集したものです。
灘→東大→ハーバード大→26歳最年少市長の素顔
――2023年4月に行われた兵庫県の芦屋市長選。26歳、最年少で市長になった髙島さんは、どのような経緯で選挙出馬を決意したのか。
市長選の出馬にあたって、相談したほとんどの人から反対されたんです。でも周囲から反対されることこそ、自分だからこそできることだし、チャレンジしたいと考えました。また、私が挑戦することによって、他の人に大きな迷惑がかかるようでしたら困りますが、市長選に出るのは、落選しても自分が困るだけの話。だったらやってみようと思いました。起業家に近いマインドセットかもしれません。
――髙島さんは2022年の5月にアメリカ・ハーバード大学を卒業したばかりで、12月に出馬表明をした際は「無謀」という声が聞かれた。しかし2期目を目指す当時の現職市長などを相手に大差で勝利した。
今回の挑戦は、起業家の心持ちに近いと言いました。ただ、起業家自体には向き不向きがあると思っていて、僕は向いていないんじゃないかな。中高や大学の友人など周りにはビジネスセンスがある「成功する起業家」タイプがいっぱいいるのですが、彼らとは違うなと感じます。ビジネスへのチャレンジと行政へのチャレンジとを比べると、後者のほうが自分に合った形で社会を変えられる可能性があるんじゃないかと思ったんです。中学と高校で生徒会長を務め、生徒のやりたいことを実現するため学校と調整するような役割をしたことも関係しているかもしれません。
ハーバード大学を卒業後、30歳、40歳くらいまで働いてある程度お金を稼いでから、あらためてやりたいことに挑戦すればよいと言う人もいました。
でも、手段のための人生を歩みたくないという気持ちがあったんです。将来やりたいことをやるために、今から5年間、10年間を過ごしましょうという生き方は、あまり好きではないんです。
かっこいい言い方をしてしまうと、社会にいろいろな課題があるのに、その解決を10年後にやりましょうというのはおかしいと思うんです。今、目の前に解決するチャンスがあるのなら、待つ必要はない。今、課題に挑戦したいという思いでした。
市長選に挑戦しようと思ったのは、前箕面市長の倉田哲郎さんの影響が大きいですね。
私が住んでいた箕面市の市長が、34歳の倉田新市長に代わって街が活気づくのを肌で感じたのがきっかけでした。私が小学生のときです。子供が増えて、商店街もどんどんにぎやかになっていきました。その後、鉄道の延伸も決まるなど、街は市長の交代でこんなに変わるのかと思いました。
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