少ない言葉で最大の効果を出す方法

売れる自己紹介のポイントはたった二つです。

それは「誰に」「何を」を伝えることです。

例えばあなたが、仕事紹介のビジネスをしているとしましょう。

そこで初対面の人に「仕事紹介業をやっている○○社の××です」と自己紹介したとしても、相手としては「ふーん」で終わることでしょう。

しかし、例えば、

「子育て中のお母さんに自宅で気軽にできる仕事を紹介しています」

なら、どうでしょうか。

自分が子育て中の人はもちろん、自分の会社にそういう社員がいる管理職も「もう少し詳しく話を聞かせて」となるのではないでしょうか。

どんな商品やサービスでも、ターゲットに対してなんらかの価値を提供しています。その価値に対してお客さまはお金を払うというのが経済の仕組みです。

それを「誰に」「何を」というかたちで、自己紹介として提案すべきなのです。

異業種交流会で手当たり次第に名刺交換する愚

私は異業種交流会が苦手ですが、人脈を広げるためにどうしても参加しなくてはならないとしたら、自己紹介を徹底的に磨き上げます。

こうした異業種交流会において、ほとんどの人は手当たり次第に近くの人をつかまえて名刺交換をし、「何かありましたらよろしくお願いします」で終わりでしょう。でも、実際にその後「何かあった」ことがある人が、どれだけいるでしょうか。

名刺交換
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

むしろ、数をこなすより、少数の人に短い言葉で印象に残るようなアプローチをすべきなのです。例えば、

・猫専門の訪問型ペットシッターです。
・ソロキャンプに興味がある人専門の楽しみ方教室をやっています。
・企業の社長だけを相手にしたメンタルコーチをやっています。

といった言葉なら、少なくとも印象には残るはず。これらはすべて、「誰に」「何を」で構成されています。