③お金は金庫やタンスの引き出しに溜め込まれることを嫌う

そりゃあそうです、せっかく活動するために印刷されて社会デビューを果たしたのに、狭いところにギシギシに詰め込まれるなど、イヤに決まっています。

お金は“引きこもり”など望んでいません。それよりも、どんどん外に出て、いろいろなところを自由に飛び回りたいのです。

自由放任主義といいますか、お金は好き勝手に行動させてくれる人が大好きなのです。ましてや近年は、銀行に預けられても、利子という名の仲間はほとんど増えません。それはとても寂しいこと。お金としては、株式市場などでバンバン売り買いされるなど、活気ある環境を好むと思います。

「お金には意思がある」という感覚

④お金はぞんざいに扱われることを嫌う

くしゃくしゃにして財布にしまわれたり、汚れた手で触られたり、破られたり、濡らされたり、落とされたり……。

そんなふうに扱われると、お金は自信を失い、自己肯定感が低下します。

“お金仲間”からも嫌われて、誰も寄りつきませんしね。

人間と同じでお金だって、やさしく、丁寧に接してくれる人が好きです。その人のためなら利殖に励もう、という気にもなるはずです。

池本克之『「それでも稼ぐ人」33のルール 景気も、環境も、学歴も、年齢も、この人には関係ない』(三笠書房)
池本克之『「それでも稼ぐ人」33のルール 景気も、環境も、学歴も、年齢も、この人には関係ない』(三笠書房)

このほか、お金は「世のため人のためにお金を稼ぎ、使う人」が好きで、「がめつい人」や「他人を蹴落としたり、だましたりしてお金を儲けようとする人」「借金をする人」「借金を返さない人」などが大嫌いです。

どうでしょうか。バカバカしいと思うでしょうか?

しかし、金持ちというのは、例外なく「お金には意思がある」という感覚を持っています。表現や言い回しは違っても、そのようなことをみな口にします。

「お金には意思がある」と考え、お金と真摯しんしに向き合う――。

そういう人のところにお金は集まってくるのです。

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