身銭を切って奢るからこそ、お金に好かれる
「本当の金持ち」は、お金を衆目にさらすことなくきれいに使い、お金たちの活動が活性化するようにサポートし、しかも金額に関係なくお金を大事にする――。
だからお金に好かれる、ということです。
ちょっと儲かると、羽振りのいいところを見せびらかしたくなる気持ちはわかりますが、それはお金に嫌われる行為であることを知っておきましょう。「それでも稼ぐ人」になる日に備えて。
もっとも「羽振りのいいところを見せる」ことのすべてが悪いとは思いません。不特定多数の人に見せびらかすのではなく、たとえばプロジェクトがうまくいった打ち上げなどで、
「みんな、本当によく頑張ってくれた。今日は俺が持つ。好きなだけ飲んでくれ、食べてくれ。楽しくやろう」
といって、大盤振る舞いをする。そういうのはいいですね。
やる以上は、会計のときに「領収書、日付なしで、三枚に分けてね」なんて、経費で落とすことがバレバレのことをしてはいけません。身銭を切って奢るからこそ、お金だってそれを意気に感じて、応援してくれるのです。
また予想以上に高くついたからといって、「やっぱり会費制にしよう」とか「一人○千円だけ払ってくれ」などと、前言を翻してはいけません。
こういうことをする人は、けっこう多いのです。これでは、すべてが台なし。お金だって、メンツ丸つぶれです。「お金は潔く使う」ことをモットーとしましょう。
「お金が集まってくる人」のシンプルな法則
もうおわかりのように、お金はどういう人が好きで、どういう人を嫌って敬遠するのか――「お金の意思」を思いやって行動することは、じつはお金を稼ぐうえでの重要なポイントになります。
そう難しいことではありません。お金というのはけっこうシンプルで“わかりやすいヤツ”なのです。いくつか特徴的なことをあげてみましょう。
①お金は無駄遣いされることを嫌う
たとえば欲しくもないのに、見栄を張りたいがために高級品を買ったり、安いからと不要品を爆買いしたりすると、お金は雑に扱われたような気持ちになります。
②お金は感謝されると、とても喜ぶ
たとえば買い物や食事などを楽しみ、支払いのときに、お札やクレジットカードに向かって、
「ありがたい、今日はこのお金のおかげで、おいしいご馳走をみんなに振る舞い、喜んでもらうことができた。僕のお財布からお店のレジのほうに行ってしまうけど、今日のことは忘れないよ。本当にありがとう」
というような気持ちを込める。そうすると、お金は自分の働きを誇らしく感じて、気持ちがよくなるのです。
そして出ていったお金は、いずれ親戚一同、友人・知人らをたくさん引き連れて戻ってきてくれるでしょう。「前に僕を預かってくれた人、すごくいい人なんだよ、みんなで遊びに行こう」という感じです。