稼ぐ人は、どんなお金の使い方をしているか。経営コンサルタントの池本克之さんは「安易な借金は絶対してはいけない。『住宅ローン』という多くの人が当たり前のようにしている借金も、完済するまでの間、一銭も生まないどころか、利子という形でバカにはならないお金が出ていく」という――。

※本稿は、池本克之『「それでも稼ぐ人」33のルール 景気も、環境も、学歴も、年齢も、この人には関係ない』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

東京近郊の住宅地
写真=iStock.com/Fumie Murakami
※写真はイメージです

いざとなったら「自己破産すればいい」は大バカである

いまの世の中、簡単にお金が借りられます。しかも簡単に踏み倒せます。

だから、

「あらゆるカードをつくり、欲望のままに限界まで使いまくり、いよいよ返せなくなったら『自己破産』すればいい。使ったもん勝ちだよ」

などとのたまう大バカ者さえいます。

近年、自己破産は、「借金がチャラになる。家族が肩代わりする必要はない。会社をクビになることもない。一定期間が過ぎたらまたローンやクレジットカードが使える」というふうに、まるでメリットのほうが大きいかのように喧伝されることがあります。

たしかにそういう側面はあります。

しかし、当然ながらデメリットもあります。

たとえば自己破産をすると、まずマイホームや車などの高額な資産は失います。また自分は借金からうまく逃げられたとしても、保証人・連帯保証人の支払い義務はなくならないので、大変な迷惑をかけることになります。

それより何より、

「返済不能に陥るほどの借金をするって、人としてどうなの?」

ということです。

自己破産したことがバレなければいいのですが、どこかで必ずバレます。社会的信用がガタ落ちになることはいうまでもありません。「お金にだらしない人」と思われたら、ビジネスの世界では終わりです。