お金に好かれる人は何をしているか。経営コンサルタントの池本克之さんは「お金を稼ぐうえで重要なのは、『お金の意思』を思いやって行動することだ。お金が集まってくる人は無駄遣いせず、金庫やタンスの引き出しに溜め込まずお金を解放している」という――。

※本稿は、池本克之『「それでも稼ぐ人」33のルール 景気も、環境も、学歴も、年齢も、この人には関係ない』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

道端に落ちている一円硬貨
写真=iStock.com/NicolasMcComber
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お金に嫌われる行為をしない「本当のお金持ち」の正体

みなさんがイメージする「金持ち」は、どういう人たちでしょうか。

都心の一等地に豪邸をかまえている。
高級ブランドを身につけている。
一流のレストランや料亭で食事をする。
移動は飛行機ならファーストクラス、電車ならグリーン車。
日々の通勤・移動は運転手付きの車。
多くのお付きの人を従えている。
行く先々でVIP待遇を受ける。
銀行マンや証券マン、デパートの外商などを手下のように使っている。
札束で頬を張るような振る舞いをする。

……そんなところでしょうか。

いまの時代は、さまざまなメディアを通して、

「高級車を買いました」
「高級ブランドの服を買いました」
「五つ星ホテルに泊まりました」
「フランスの三つ星レストランで食事をしました」

といった自身の金持ちぶりを露出する人がいます。そんな自慢げに見せびらかす振る舞いから、金持ちのイメージが形成されているといっていいでしょう。

しかしそういう人たちは、本当の金持ちではないと、私は踏んでいます。

なぜなら、彼ら、彼女らがやっていることは、お金に嫌われる行為でしかないからです。

ちょっとお金の気持ちになって、考えてみてください。

自分が見栄を張るために利用されて、いい気持ちがすると思いますか? なんだか金持ちの人身御供にされるようではありませんか。

だから“金持ちぶる金持ち”は、お金に嫌われます。早晩、身を持ち崩す確率がかなり高いと思いますね。