プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2022年版)」を作成した。調査対象会社3847社のうち、ワースト10社の平均年収は約291万7000円で、平均年収が最も低いネット通販会社・夢みつけ隊(本社:東京都千代田区)は267万円だった。「全国ワースト500社」の詳細をお伝えする――。(第2回)
ワースト10社の年収平均は291.7万円
プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2022年版)」を作成した。基にしたデータは直近の年次決算期における有価証券報告書(2021年9月期~2022年8月期、一部企業については、2021年9月期の数値を使用)。データ抽出では、経済・金融データサービスの株式会社アイ・エヌ情報センターの協力を得た。
このうち平均年収が低い「ワースト500社」を集計したところ、いずれの企業も全上場企業の平均年収605.5万円(東京商工リサーチ・2022年8月公開「上場企業3213社 2021年度決算『平均年間給与』調査)を下回った。また、ワースト10社の平均年収は約291.7万円で、前回より27.2万円増えた。
ネット通販事業を行う会社がワースト1位
調査対象3847社のうち、従業員平均年間給与が最も低かったのは、アパレルから美容品、生活雑貨までを取りそろえる「夢隊WEB」をメインに、不動産や介護事業を手がけている、夢みつけ隊だ。
平均年収額が低い企業は、一般的には地方拠点が多いが、同社の本拠は東京・千代田区である。
従業員数は前期と同数の4人。平均年齢(46.3歳→47.3歳)や平均勤続年数(17.6年→18.6年)の推移から、同一メンバーと推定されるが、前期に比べて45万円のマイナスだった。
同社の担当者は「グループ企業(フリージアグループ)からの支給が別にあり、実質的な年収は有価証券報告書の金額を上回る」と回答した。