相手をその気にさせる「魔法」の3文字

→「潤滑油」になる魔法の言葉とは?

「相手の言葉に同意はしなくても、言ってくれた事実を承認する」とお伝えしました。そのときに、使うとさらにいい関係性になれる魔法の3文字があります。

それは、「さ・す・が」という3文字です。

林健太郎『否定しない習慣』(フォレスト出版)
林健太郎『否定しない習慣』(フォレスト出版)

昭和の頃の古いドラマや映画などを見ていると、「いよっ、社長! お目が高い!」なんて、相手を持ち上げる歯の浮くような言い回しがよく出てきます。いかにも昭和っぽいコミュニケーションですが、言われた相手は悪い気がしないという不思議な言い回しです。

残念ながら、この言い回し自体は若干古臭くて、現代のコミュニケーションにそのまま使うわけにはいかないと思います。

だとして、これを現代版に解釈したのが、「さすが」という言葉。言われた相手は「悪い気がしない」という、こちらも不思議な言い回しです。

使い方としては、こんな言葉の組み合わせになると思います。

「そこに気がつくとは、着眼点がいいね。さすが○○さんだね」
「さすが○○さん。次のステップに進みたいという向上心だね」

私の専門としているコーチングというコミュニケーションでは、褒める、という方法を過剰に使わないように気をつけているのですが、この「さすが」という言い回しは使い勝手がいいので適宜使うようにしています。

つまりこの「さすが」は会話の潤滑剤になるということ。円滑な会話の運びに一役買う、「さすが」という言い回し。ぜひ、使いこなしてみてださい。

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