政治家と旧統一教会にはどんな関係があったのか。フリーランスライターの犬飼淳さんは「旧統一教会との関係を矮小化する主張には7つのパターンがある。今回、政治家18人の発言を検証したが、説明拒否を許してはならない」という――。
安倍元首相のシンクタンク2022でのスピーチ
画像=YouTube動画より
安倍元首相のシンクタンク2022でのスピーチ

旧統一教会との関係を矮小化する7つのパターン

まず、本記事の執筆時点(2022年8月6日)で、旧統一教会との関係を矮小化する主張は、筆者が整理したところ、7パターンあった。

①虚偽説明
(例)本当は関係があるのに「関係ない」と嘘をつく 等

②無知のふり
(例)「旧統一教会の何が問題か分からない」/「被害に想像が及ばなかった」等

③過失を主張
(例)「共催イベントのため気づかずに出席した」等

④1度の過ちを主張
(例)「今回限りということでお受けした」等

⑤論点のすり替え
(例)「手続きのプロセスには問題はなかった」/「組織的な関係があったわけではない」/「宗教の話は一切してない」/「お金のやり取りはない」/「政治に影響はない」等

⑥開き直り
(例)「祝電の依頼があれば誰に対しても出す」/「機械的な対応で、意識的な対応ではない」/「イベント出席は形式的なもの」/「記憶にない」/「支援を受けても何も問題ない」等

⑦説明を拒否
(例)「個人の政治活動に関わる話なので、回答を控える」/「事務所に尋ねてほしい」/「昔の話なので分からない」/回答期限が過ぎても回答しない/コメントを全て拒否 等