「主張しておきたいことがあった」のだろうが…
「なぜに秋篠宮は嫌われる?」
話題の本『秋篠宮』(小学館)に天皇が不快感を示したという。
この本は、今年の3月まで毎日新聞の編集委員だったジャーナリストの江森敬治氏が、37回にわたり秋篠宮をインタビューした内容をまとめたもので、この欄でも紹介した。
長女眞子さんの結婚をめぐる秋篠宮の心模様を浮き彫りにしたスクープともいえる本だが、デイリー新潮(6月3日)によれば、この内容を快く思わない人間がいるどころか、「ついに天皇陛下も不快感を示されているという」のである。
「過去の秋篠宮さまと著者との繋がりを考えると彼にしかできないこととはいえ、国民の一大関心事となった小室圭さんと眞子さんとの結婚に焦点を当てた書籍が、結婚後そう時間をおかずに出版されたというのは奇跡に近いと思われます」
と、皇室担当記者もこの出版には驚いたようだ。
その記者が続けてこう話す。
「表向き、秋篠宮さまがお墨付きを与えたという形跡はありませんが、出版のタイミングも含めてゴーサインを出していなければ刊行に至らなかったのは間違いありません。非公式ながら、秋篠宮さまの本音に限りなく近い肉声本であり、この時期に主張しておきたいことがあったということでしょう」
事前に天皇陛下には伝えられていなかった
その本には、小室圭さんの母・佳代さんと元婚約者との金銭トラブルについて秋篠宮が「全て、小室家の話だ。秋篠宮家は、まったく関係ない」と語ったとされる箇所もある。
「そういった点も含め、秋篠宮家が巻き込まれたというスタンスを訴えたかったと推察されます」(同)
だが、宮内庁内では本の出版に対してというより、出版に関与し、ゴーサインを出した秋篠宮への“風当たり”が強まっているというのだ。
「宮内庁内では、“皇位継承順位1位の立場で、直近の、しかも相手のある事柄について本音を明らかにしたのは軽率のそしりをまぬかれないのではないか“との指摘は根強くありますね。かなり厳しい言い方になりますが、“もう少し自覚を持っていただきたかった“と突き放すようなものもありました」(同)
今回の出版は、事前に天皇には伝えられていなかったそうだ。
「天皇陛下は刊行されることを聞いて、まずは心配されたといいます。そしてその後、内容を確認され、事実関係を把握されると、不快感をお持ちになったと聞いています。もちろん陛下のことですから、そういった感情を側近にぶつけるなどといったことではなく、周囲がそのように感じ取ったということにすぎません。それでも、かなり重いことだと思われます」(宮内庁関係者)
天皇はどこをどう不快に感じたのだろうか。