なぜシリコンバレーは多くの起業家や有名企業を輩出してきたのか。実業家で元サンリオ常務の鳩山玲人さんは「シリコンバレーでは1つの仕事、会社に固執することがない。次々に起きるトレンドのシフトに乗ることが、成功の鍵となる」という――。
※本稿は、鳩山玲人『シリコンバレーで結果を出す人は何を勉強しているのか』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
シリコンバレー流に生きるための5つのポイント
本稿では、シリコンバレー流に生きるための指針として5つのポイントをお伝えしたいと思います。
①トレンドのシフトに乗れ
近年のシリコンバレーでは、トレンドのシフトが次々に起きています。
思い返すと、数年ほど前までのシリコンバレーの投資業界でホットだったのは「ソーシャル」「フィンテック」「ビジネスソフトウェア」などのテーマでした。
しかし、現在では「ソーシャルからモバイルへ」「フィンテックからクリプト(暗号資産)へ」「ビジネスソフトウェアからクラウドへ」とトレンドが移行しています。
そして近年シリコンバレーで資産を築いた人たちの顔ぶれを見ると、新たなトレンドが現れたときに、モバイルやクリプトやクラウドなどのテーマに乗っていった人たちなのです。
こういったトレンドは、数年ごとに変わります。そして、トレンドがシフトし始めたときには、さまざまなチャンスが生まれます。
しかし、シフトが起き始めたとき、残念ながら旧世代の人たちには、その価値がなかなかわからないものです。
そこで大切なのが、「どうせわからないから」とあきらめるのではなく、旧来のものに固執することなく、「わからなくても、とにかく新しいものに乗ってみる」という態度です。