なぜシリコンバレーは多くの起業家や有名企業を輩出してきたのか。実業家で元サンリオ常務の鳩山玲人さんは「シリコンバレーでは1つの仕事、会社に固執することがない。次々に起きるトレンドのシフトに乗ることが、成功の鍵となる」という――。

※本稿は、鳩山玲人『シリコンバレーで結果を出す人は何を勉強しているのか』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。

サンフランシスコ
写真=iStock.com/georgeclerk
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シリコンバレー流に生きるための5つのポイント

本稿では、シリコンバレー流に生きるための指針として5つのポイントをお伝えしたいと思います。

①トレンドのシフトに乗れ

鳩山玲人『シリコンバレーで結果を出す人は何を勉強しているのか』(幻冬舎)
鳩山玲人『シリコンバレーで結果を出す人は何を勉強しているのか』(幻冬舎)

近年のシリコンバレーでは、トレンドのシフトが次々に起きています。

思い返すと、数年ほど前までのシリコンバレーの投資業界でホットだったのは「ソーシャル」「フィンテック」「ビジネスソフトウェア」などのテーマでした。

しかし、現在では「ソーシャルからモバイルへ」「フィンテックからクリプト(暗号資産)へ」「ビジネスソフトウェアからクラウドへ」とトレンドが移行しています。

そして近年シリコンバレーで資産を築いた人たちの顔ぶれを見ると、新たなトレンドが現れたときに、モバイルやクリプトやクラウドなどのテーマに乗っていった人たちなのです。

こういったトレンドは、数年ごとに変わります。そして、トレンドがシフトし始めたときには、さまざまなチャンスが生まれます。

しかし、シフトが起き始めたとき、残念ながら旧世代の人たちには、その価値がなかなかわからないものです。

そこで大切なのが、「どうせわからないから」とあきらめるのではなく、旧来のものに固執することなく、「わからなくても、とにかく新しいものに乗ってみる」という態度です。