「淡泊なメール」の文例

3つのポイントを実際どのように運用するか、どこまで簡素化するかは、「相手との関係性」や「内容の複雑性(≒情報量)」で変わってきます。

例えば、初めてコミュニケーションする人と、やや複雑な内容のメールのやりとりをする場合には、②の構造化と③の要件の明確化が重要になってきます。

図表1は、取引先と電話で話したことをまとめ、次のアクションを確認するためのメールです。「お世話になっております」は省き、冒頭では要件を明確に伝えています。内容は箇条書きでまとめ、「よろしくお願いします」の締め文の代わりに「メール簡素化推進中~」の一文を入れます。

やや複雑な内容のメール例
図表作成=筆者

たった5文字でメールを返す

逆に、ある程度関係性ができている人と、簡単な確認・質疑などのメールのやりとりを行う場合には、余計な言葉で飾らず、できるだけシンプルな一言で返すことを意識するといいでしょう。図表2のように、相手のメールを引用する形で返すと、短くても伝わりやすくなります。

簡単な確認・質疑などのメール
図版作成=筆者

メールは口頭と比べて記録性や非同期性に優れるため、形は変われど今後も残っていく可能性が高いと私は見ています。であれば、やたらに多くのツールに手を出すよりも、最も世の中で普及しているメールの運用方法を工夫することで、より効率的・効果的なコミュニケーションができるようになるでしょう。

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