2012年、米国と中国の関係は緊張と対立の新たな段階へ突入する。

11年は、過去10年間の対テロ戦争を通じて中東とアフガニスタンに国家の資源を投入してきた米国が、「アジア太平洋への回帰」を宣言して、大きな戦略的シフトを印象づけた年だった。

11年末までにオバマ政権はイラクからの米軍全面撤退を完了させ、アフガニスタンからも1万人の米軍を撤収させた。未曾有の財政難から大幅な国防予算の削減を余儀なくされる米国にとって、これ以上の大規模な派兵は維持できず、対テロ戦争を終結させて限られた資源を国内の経済立て直しにあてるつもりだ。