JTB西日本 企画開発 塩見正成●1965年、兵庫県生まれ。立命館大学卒業後、日本交通公社(現JTB)姫路支社入社。営業本部などを経て、現在、交流文化部地域交流ビジネス推進室長。

旅が決して特別なものではなくなった今、日常の延長として「暮らすように旅する」旅行商品への需要が強くなっている。

JTB西日本の「地域交流ビジネス推進室」も、そんな旅を提案すべく発足した。室長を務める塩見正成さん(44歳)は、関西に眠る観光資源を掘り起こしながら、国内外からの旅行客に来てもらうしかけをつくる。現在手がけているプロジェクトは、中小企業が集まる東大阪の「ものづくり観光」だ。現地の中小企業に修学旅行生を連れていき、ものづくりの現場に触れながら、経営者から直接仕事の話を聞いてもらう。旅行商品としてJTBにメリットをもたらすのみならず、学生たちに、後継者不足に悩む中小企業に就職先としての興味をもってもらい、地域経済の活性化につなげることが最終目的となる。

地元に密着した旅の提案とともに、現地に潜む課題に解決策を提示することが塩見さんのゴールだ。綿密な調査・検討を行い、着地点が決まったらそこに向かうロードマップを示して動かしていく。多くは3年程度を要する長期戦となる。

(小林禎弘=撮影)