コロナ禍からの経済回復は業種により明暗がはっきり出る。経営コンサルタントの小宮一慶氏は「指標で回復ぶりを見ると日本経済は米中に2周遅れ、欧州に1周遅れ。今後、新政権になっても業種によって二極化の“K字”に切り裂かれ分断される可能性が高い」という――。
パンデミック危機のK字型の回復を示す折れ線グラフ
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新政権はK字回復の弱い景気を回復させられるか

菅義偉首相が自民党総裁選への不出馬を決め、菅内閣が退陣することとなりました。それを機に新政権への期待から株価は上がりました。ただ、日本経済の実態はワクチン接種の遅れもあり、諸外国と比べて景気回復は非常に弱い状態です。

今夏前には、7~9月期や10~12月期には、景気は欧米並みに回復すると見込んでいたエコノミストたちも多かったのですが、今ではその楽観論もしぼみつつあります。そして全体として弱い回復の中でも製造業はまずまずで非製造業は低迷という「K字」回復の状況をどのように克服していくかが注目です。

「K字」で強いところがより強く(上向き)、厳しいところはさらに落ちていく(下向き)二極化の構図を、全体的に急回復する「V字」にしていくことができるか。