S&P500への投資はウォーレン・バフェットも勧める有効な手法。しかし、このところの株価上昇でGAFAMの占める割合が高くなり、GAFAの成長鈍化とともにS&P500の上昇もストップするのではないかとの話も出始めています。本当のところはどうなのか、投資ブロガーのりんりさんに解説してもらいました――。
GAFAMの株価が下がるとS&P500も下がる「噂」は本当か
米国の代表的な株価指数であるS&P500は最高値の更新を続けていますが、時価総額の約20%をGAFAM、つまりグーグル(Google)、アマゾン(Amazon)、フェイスブック(Facebook)、アップル(Apple)、M(マイクロソフト)の5社が占めているため、「GAFAMの成長が止まればS&P500の上昇も止まる」との指摘があります。
たしかに現在のS&P500にとってGAFAMの影響は少なくありません。そうなればS&P500の成長が鈍化したり、株価が下がることもあると思います。しかし、GAFAMの株価が下がったとしてS&P500の優位性は変わらないと考えています。
例えば、S&P500の過去の値動きを見ると、グロース株(成長株)が低調の時期にはバリュー株(割安株)が、バリュー株が低調な時期にはグロース株が相場を支えるサイクルになっていることがわかります。