手堅く資産をつくるにはどうすればいいのか。東証一部上場企業CFOの北村慶さんは「『長期・分散・積立投資』による資産形成がおすすめだ。5つのポイントを意識するといい」という――。

※本稿は、北村慶『金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。

投資
写真=iStock.com/baona
※写真はイメージです

最初に考えるべきことは「毎月いくらなら投資に回せるか」

筆者が推奨する、『長期・分散・積立投資』による資産形成を成功させる具体的なポイントをいくつかご説明していきたいと思います。

筆者が考える資産形成を成功に導く主なポイントは、

①無理のない金額を、
②自動引き落としによる毎月積立で、
③分散が効き、長期投資が可能な商品の中から、
④中途で分配金を受け取ることなく、
⑤手数料の安い商品を選んで投資する

という5つです。

まず、最初に考えるべきことは、毎月いくらなら投資に回せるか、という点です。

それぞれのライフスタイルやご家族も含めた将来設計・ライフプランを考え、無理のない金額を設定していただきたいと思います。

一度、設定した金額を途中で減額することのないように、生活費に食い込まない範囲で、投資に回せる金額を、ご家族で相談して決めていただきたいと考えます。

例えば、コロナ・バブルとも言える現在の株高が崩れた時に多くの投資信託を購入することができれば、将来相場が回復するにつれて、あなたの資産は膨らんでいきます。

今、無理をして多額の積み立てを開始し、その後月々の投資金額を減らさざるを得なくなり、まさにそのタイミングで相場が下落して積立のチャンスを逃す、というのは避けたいシナリオです。

無理のない範囲で毎月の投資金額を決める。それが『長期・分散・積立投資』の第一歩です。