夫は「私の若さ」にだけ惹かれていた

【CASE2】着信のたびに表示される「スマホの画面」

「私のことを軽んじているとしか思えない。夫からは慰謝料と子どもの養育費をたっぷりもらって別れたい」と息巻くのはKさん(32歳)。Kさんが夫(45歳)と結婚をしたのは彼女が24歳の時。「当時は、13歳という年の差も気にならなかった。でも、今にして思えば、『K子は若くて可愛いな』という夫の口グセも、私の若さだけに惹かれていた証だったのかもしれない」。

砕け散っている像
写真=iStock.com/Sohl
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結婚4年目に子どもが誕生した頃から夫婦関係は悪化していった。「四六時中、育児に追われてすっかり“母親”になった私に対し、夫は急速に興味を失っていくのがわかった。子どもの世話をすることに夢中だった私は、夫とセックスレスになっても『面倒くさくなくてちょうどいい』と思ったほどだった」。

その後、夫が何度か風俗店に通っていたことも、Kさんは知っていながら黙認していた。「嫌悪感はあったものの、自分が妻の役割を果たしていないこともわかっているので、そこを夫から責められるのは避けたかった」。

「若い女性とシーツにくるまる画像」が表示された

そんなKさんが「さすがに許せない」と怒ったのは、夫の携帯電話の着信画面を見た時のことだった。テーブルに無造作に投げ出されていた夫の携帯電話の着信音が鳴り、ふと画面に目を走らせたところ、ベッドにいる夫と若い女性がシーツにくるまって微笑んでいる画像が表示されたのだ。「よほど急ぎの用事だったのか、何度も不倫相手から着信があった。そのたびに、夫とツーショットの写真が表示され、私の不快感は増幅していった。そんな写真を着信画面に設定する夫の心理も理解できないし、携帯電話を自宅のテーブルの上に置きっぱなしにする不用意さも信じられなかった」。

Kさんは、怒りに震えながらも、夫の不倫の証拠となる着信画面を自分の携帯電話で撮影したという。「ここまで私をないがしろにした夫に、法的に復讐したい」と心を決めている。