「上司らしい」気遣いが若者には歓迎される

繰り返すが、若者世代にとってSNSコミュニケーションは親しい間柄でするものだ。部下など若者世代と親しくなりたい気持ちは分かるが、SNSで親しくなろうとするのではなく、対面コミュニケーションなど別のやり方で親しくなることをお勧めする。砕けたやりとりは親しくなってからすればいいことだ。LINEで業務連絡をするのは悪いことではないが、送る場合もメールと同じように丁寧な文章で送る方がスマートに感じられるだろう。

部下の進捗を確認する上司
写真=iStock.com/kazuma seki
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テレワークには慣れたAさんだが、上司や同僚にちょっとした質問や相談をしづらいと感じることがあるという。つまり、上司としての気遣いを見せるべきところは別にあるのではないか。

たとえば、「困っていることはないですか。テレワークなので質問などしづらいかもしれませんが、気を使わずに気軽に聞いてください」「私も新人の頃は〜に困りましたが、その時はこの本で勉強して助けられました」などの気遣いの言葉をかけたり、質問や相談などを受け付けたりする方が、若者から歓迎されるのではないだろうか。

最近では一部で「かわいい」「ウケる」と人気になり、若い女性でもメッセージがおじさん構文化している人はいるようだ。おじさん構文自体が悪いわけではないが、Aさんのように受け取って困惑する人も確かにおり、心の距離を広げることにつながりかねない。

もし若者世代にそのように捉えられたくないのであれば、そろそろコミュニケーション方法をアップデートし、時代に合わせて変えていってもいいのかもしれない。

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