歴代ワースト48カ国中34位、一次リーグ敗退
韓国代表が2026年W杯北中米大会のグループステージで敗退すると、大統領が叱責する異例の事態へと発展した。背景には、不透明な選考過程で起用されたとの批判が絶えない監督に対する、国民の猛烈な怒りがある。
主将を務める孫興慜(ソン・フンミン)選手らスター選手を擁しながら、韓国代表は今年、同国W杯史上最低の成績に沈んだ。出場枠が32カ国から48カ国に拡大された初の大会で、全体の3分の2が決勝トーナメントに進む中、34位で早期のドロップアウトに甘んじた。
奮わぬ結果を受け、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は引責辞任を表明。米スポーツ専門チャンネルのESPNによると、洪監督は声明で、「今大会で韓国国民が期待した結果を残すことができなかった。その責任はすべて、監督である私にある」と語った。
国民の不満が噴出
監督の辞任後も、国民の不満は一向に収まらない。批判の矛先はついに、大韓サッカー協会(KFA)の運営問題へと向かった。韓国英字日刊紙のコリア・タイムズが報じたように、人事の選考過程が不透明であることや、代表強化委員会が有名無実化していたことなど、長年の組織運営上の問題が今大会で一気に露呈した。
協会の体制に批判が集中する中、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領がSNSに声明を投稿したと、英公共放送のBBCが報じている。李大統領は、早期敗退は「組織と人事の失敗だと思われる」と述べたうえで、「指揮官の選定において能力より身内びいきや縁故が優先されれば、その結果は紙に火をつけるのと同じくらい予測可能だ」と異例の運営批判に及んだ。
李大統領は所管の文化体育観光部(日本の文部科学省・観光庁・スポーツ庁に相当)にも調査を指示している。コリア・タイムズなどが報じたように、2024年の監督選任では選考委員会の推薦が覆され、特定の人物が起用された。この監督選任への不当介入疑惑をめぐり、警察も捜査を続けている。

