「まるでアベンジャーズ」日本代表のサポート体制

日韓の差を読み解く鍵は、長期的なビジョンに加え、監督を支えるコーチングスタッフ陣の層の厚さにもある。

2026年W杯の日本代表コーチングスタッフには、レジェンドたちが名を連ねた。元日本代表MFの中村俊輔氏が大会2か月前にスタッフ入りし、2018年W杯で主将を務めた長谷部誠氏はアイントラハト・フランクフルトのU-21コーチ職を離れて合流した。

2022年W杯で主将を務め、先月日本代表を引退したばかりの元DFの吉田麻也氏も森保監督の要請でサポート役を担い、負傷中のMF南野拓実選手もメンターとして帯同した。かつて代表として戦った面々が、それぞれの持ち場から集まってきた形だ。

日本を拠点とする韓国人サッカーアナリストのシン・ムゴン氏は、「森保監督が思い出旅行をしているという批判もあった」と認めつつ、この顔ぶれを映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のヒーロー集結になぞらえた。

「キャプテン・アメリカとアイアンマンが最後の戦いのために共に戻ってきたようだ」

日本では代表経験者が指導者やスタッフとして現場に戻り、知見を次世代に伝える土壌がある。一方、韓国ではOBが現場に戻る流れがほとんど見られない。コリア・ジュンアン・デイリーは、「日本のサッカーレジェンドは支援に戻り、韓国のレジェンドはYouTubeへ」と報じた。

異様な炎上の裏にある韓国国民の本音

韓国では2002年W杯ベスト4進出メンバーの多くが、指導者ポストの確保が難しく協会の運営体制も不安定なことから現場を離れ、バラエティ番組やYouTubeで遠慮のないサッカー批評を繰り広げているという。

ファンだけでなく、元代表メンバーの心も韓国のピッチから遠ざかりつつある。こうした状況において火に油を注いだのが、縁故人事で就任したとされる監督の精彩を欠いた采配だった。

サッカーで負けたことで大統領が介入する事態は、確かに異様にも感じられる。その背後には、学閥や縁故による人事での不正採用が取り沙汰される中、努力と公正を是とする韓国国民の冷めやらぬ怒りがあった。

帰国した監督への韓国人の反応(Xより)
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