接種渡航は今後増えると思われるが…
夫妻のように海外でワクチンを打てば、日本で待つよりもずっと早く接種が実現し、目前の安心感が得られることは間違いない。実際に米国など、ワクチン接種が先行して進んでいる国々では、集団免疫を得ることで、経済活動が急速に回復。街行く人々の数も増え、コロナなど存在しなかったかつての世界に戻ったような錯覚を感じるほどだ。
ただ、上記で述べたように、住んでいる国が承認していないワクチンを打つことへのリスクは相応にある。加えて、日本では依然、入国者の水際対策が厳しく実施されている。自身の選択で接種のために外国に渡航し、日本に再入国する人が増えれば、各検疫所のいっそうの負荷は避けられない。
やむにやまれぬ手段として、実行する人が増えるであろうNYへの接種渡航。くれぐれも、コロナウイルスの持ち込み者にはならないよう、留意してほしい。