自宅では仕事に集中できないという人も多いのではないでしょうか。デスクワークを合理化することで多くの謎解きイベントを生み出してきた岡田充弘さんは、「集中できない原因の一つは紙の資料」と指摘。だからといって、片っ端からデジタル化をすればよいというわけではありません。岡田さんは、今ある紙資料を潔くバッサリ捨てることを勧めます——。
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自宅で集中できない理由は「紙」

コロナ禍が世の中に大きな影響を与え始めてから1年が過ぎました。当初は急激な在宅勤務の導入にとまどった会社も多かったと思いますが、今では運用面含めて一定の落ち着きを取り戻してきているようです。

働き手から見ると在宅勤務を実施した当初は良い面ばかりが目についたかもしれませんが、そろそろ一定の不便さや気になるところも出てきているのではないでしょうか。

実際、自宅の環境と向き合う人も増えていると思います。自宅は基本的に生活の環境であるため、働くための環境とは色々な面で異なります。「集中力を保つのが難しい」といった声もあがってきているようです。

その原因の一つが紙資料の保有です。会社ではフリーアドレスやペーパーレスが進んでいても、自宅ではつい紙を無秩序に保有してしまっている人も多いようです。そこで今回は、少しでもストレスフリーで生産性高く仕事をしてもらうために、古くて新しいテーマである「ペーパーレス推進」について、その実効性に注目しながら、ご紹介していきたいと思います。