イメージが違うガッカリなケースでも負担少なく
その理由について、西山さんは「時間制限があるほうが、必要以上にプレッシャーを感じず、かえってリラックスして話ができると考えたため」とのこと。
確かに初回のデートとなれば、男女ともに緊張している場合が多い。また、リアルのデートで「あるある」の事象ですが、待ち合わせ場所にいざ行ってみたら「思い描いていた相手のイメージと違う」とガッカリしてしまうケースは、オンライン上のデートでも十分あり得ます。
そんななかで、時間無制限で「好きなだけ喋ってください」と言われても、「お互いに荷が重いと感じる人も多いのでは?」と西山さん。その後、2回目以降のデートは、時間制限が「60分」とかなりゆったり設定されています。
ビデオデートで最短5日以内にカップル成立
4月のローンチ以降、何度かアップデートを重ね、いまでは肌をなめらかに見せること(「ナチュラルスキン」)や通話時の背景変更が自在にできるほか、ビデオデートが始まる前に「どう映るか」を自己チェックできる機能なども加わりました。
「安心感」も特徴の一つ。ビデオ通話中、不適切なコンテンツが確認されると、強制的に通話を終了させるほか、必要に応じて警告や強制退会などの措置が取られます。
こうした配慮もあってか、20年5月までに同機能を利用したペアーズ会員(約1500人)のうち、約7割が「ビデオデートでの体験に満足」と回答したとのこと(20年 エウレカ調べ)。
「お相手との相性確認なども、リアルより早く進むため、リリース初日から最速で5日以内にカップルが成立しました」(西山さん)
AIがマッチング確率が高まるアドバイス
ペアーズは現在、ビデオデートや通常のマッチングアプリに、AIを活用しています。
例えば、マッチングアプリ上にプロフィール写真を掲載する際は、「2枚より4枚アップしてはどうでしょう?(マッチング確率が上がる)」などを「チャットボット」、すなわちオンライン上で人間さながらにテキストや音声でチャットする機能が、自動的に教えてくれることもある、とのこと。
また、「AIパトロール」が、利用者による不適切なコンテンツの投稿を検知した場合に、先の通り、運営側が利用規約に沿って適切な処置を取るそうです。。