「マッチングアプリで出会った」と堂々と言える雰囲気

ある調査でも、マッチングアプリでパートナーを見つけた18~59歳の男女は、16年に「40人に1人」だったのが、20年には「20人に1人」にまで急伸(16、20年 Match Group自主調査/対象=16年:1万1576人 / 20年:1万5729人)。4年間で、成約率が2倍に増えた計算です。

また「社会的な空気も、少しずつ変わってきたように思う」と西山さん。

ノートパソコンでオンラインの出会い系サイトを閲覧する若く美しい独身女性
写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです

例えば、同社の広告に「マッチングアプリ(ペアーズ)で出会った」として出演するカップルを募ったときのこと。

16年には、「顔を出して出演できます」と手を挙げたカップルはわずか2組だったそうですが、17年末ごろには40、50組が応募。

「さらに直近の19年には、200組近いカップルが応募してくれたんです」と西山さん。

コロナ禍で提供を開始した「ビデオデート」機能

ペアーズの日本でのサービス開始は、2012年。アプリ上で気になる異性に「いいね!」を送り、相手からも「いいね!」の返事があるとマッチングが成立、そこからメッセージのやりとりが可能になる(男性は2通目から有料)というサービスを提供してきました。

個人の連絡先を伝えなくても会話ができるペアーズのビデオデート。(画像提供=エウレカ)
個人の連絡先を伝えなくても会話ができるペアーズのビデオデート。(画像提供=エウレカ)

さらに、コロナ禍の20年4月下旬、提供を前倒しして始めたのが「ビデオデート」機能。会員限定の無料サービスです。

マッチングした相手と数往復以上、メッセージ交換をすれば、個人的な連絡先を伝えなくてもビデオデートが可能に。コロナ禍(自粛モード)でも時間や場所を気にせず、いつでもどこでもオンラインの画面越しに異性と会話できる点が、大きな魅力と言えるでしょう。

ちなみに初回のデートは、あえて「制限時間15分」に設定されているのですが……、一体なぜなのでしょうか?