転職で年収アップを勝ち取るにはどうすればいいのか。マーケティングコンサルタントの酒井光雄氏は「コロナ不況でも自分を高く売れる人には5つのある特徴がある。たとえばグーグルの出身者であってもそうした特徴をもっていなければ年収増は難しい」という――。
能力の高い人材へのニーズは高止まりしたまま
人材市場では、「自分を高く売れる人」と「安くしても売れない人」がいます。その差はどこで生まれるのでしょうか。人材紹介会社タリスマンの盛内文雄代表への取材をもとに、その違いについて紹介します。
(1)成長する業界や分野を的確に把握し、キャリアの幅を広げられる人
COVID-19によるパンデミックが拡大する中でも、ITに代表される業界は成長を続けています。企業の業績が好調なので人材採用の意向も高く、能力の高い人材へのニーズも高止まりしたままです。
どんな業界や分野が今後成長するのかという時流を的確に把握し、仕事をしながら自身のキャリアの幅を広げている人は、転職する際も有利です。自身に偶発的なチャンスが訪れるように、絶えず行動を起こしているからです。
特に需要のある専門分野の人たちとしては、IT関連の研究者、ソフトウエアエンジニア、最先端技術者、DXやUXなどの専門家です。スタートアップ企業やIT企業の研究開発部門などで顕著ですが、有能な外国人の人材の場合、日本語が話せなくても採用していることです。現在は海外からの入国が制限されていますが、ビザの発給が動き出せば海外からの人材採用は加速するでしょう。
こうした人の中には世界でトップ100に入る大学の学歴を持ち、世界中から引く手あまたのトップ人材も存在しています。