「資産の棚卸し」を実行しよう
すでに50歳を過ぎた人でも、コロナ禍の影響は来年以降も広がることが考えられますので、急いでプラスマイナスゼロにするための対策を立てましょう。そのためには、「資産の棚卸し」が有効です。
方法は簡単で、現在のわが家の資産がどうなっているかを調べて、一覧表でまとめるだけ。
具体的には、「預貯金」「株式」「保険」「不動産」「自動車」などの資産、そして「負債」と、項目ごとに、自分が持っているプラスとマイナスの資産を書き出します。住宅ローンや車のローン、カードローンなどのマイナスの資産は、赤ペンなどで書いておくとわかりやすいと思います。
家計の資産の棚卸しは必ずパートナーと一緒に
一覧表は、ノートでも手近な紙でもかまいませんが、必ず見開きで書くこと。なぜなら、見開きで書いておけば、プラスの資産とマイナスの資産が一目瞭然になるからです。
「まだ住宅ローンがかなり残っているから、これを減らすのに、こちらの低金利の預金を取り崩して繰り上げ返済しよう」「保険が多すぎて、貯金ができていない」「投資商品は多いのに、現金が少なすぎるので現金を増やそう」などと、さまざまな検討がしやすくなるはずです。
この「資産の棚卸し」は、必ず夫婦で行いましょう。夫婦で行うメリットは、それぞれの家計に対する考え方がわかり、家計についての話し合いの土壌が築ける点です。
そして、ここで共通認識ができれば、今後どういう方向で努力していけばいいのか、お互いにはっきりするでしょう。家計のレジリエンス向上を目指して、まずはここからスタートです。