「先延ばし癖」を直すにはどうすればいいか。メンタルコーチの大平信孝氏は「先延ばしを繰り返してしまう人には、共通の口癖がある。そうした口癖を直せれば、思考パターンを変えることができる」と説く——。
「できた人」と「できなかった人」、二極化が進んだ2020年
今年はみなさんにとってどんな1年だったでしょうか。
本来なら、東京オリンピックが開催されて、過去最高に盛り上がる1年になるはずでした。ですが、実際は自粛に次ぐ自粛で、事態が落ち着くまでの様子見、新しい生活様式への適応などをしているうちに、「あっという間に時だけが過ぎてしまった」と感じている方も少なくないでしょう。
今年は特に、やりたいことが「できた人」と「できなかった人」にくっきり分かれました。不安を抱え混乱するなかでも、自分のやるべきこと・やりたいことを淡々と実行した人もいます。一方で、世の中の流れや情報に振り回され、日々生活するだけで精いっぱいで、やるべきこともやりたいことも、ほとんどできなかった人もいるでしょう。
「できなかった人」の最大の原因の1つが、先延ばし癖です。誰しも、やらなければいけないことがあるのに、「あと5分だけ」と、ネットサーフィンや雑談、休憩を延々とやってしまった……という経験があるのではないでしょうか。