数百億円の大型施設より数百万円のサウナを
十勝のサウナパスポートに加盟しているホテルの1つ、北海道ホテルは大浴場のサウナを本格的なフィンランド式のものにリニューアル、さらにサウナ付き客室「ととのえ」を作るなどして、全国のサウナーの間で話題のホテルとなっています。
ここ最近もサウナ付き客室は予約でほぼ満杯。魅力的なサウナが人を集めることを証明しています。今後このような施設連携は、十勝だけでなく、北海道内の大雪山系などにも進んでいくそうです。
施設ごとの魅力を高めつつ、さらにエリア全体の魅力へと成長させていくことができれば、連泊需要とともに、日中のアクティビティや地元の飲食店などへの送客も期待できます。
観光客をただ集めるのではなく、都心にはない地方の魅力を強みにし、針の穴のようなマーケットへの適合をテコにすることが求められているのです。
夢物語のような計画でターゲットもよく見えない数百億円もの税金がかかる多目的施設よりも、数百万円の民間投資でもスタートできるサウナ市場に向けた事業のほうが今すぐにでき、投資回収も早い、成長分野への投資であると思います。