なぜ日本はデフレから抜け出せないのか
バブル崩壊以降、日本は長らくデフレに苦しんできました。安倍内閣はデフレ脱却を掲げて大胆な金融緩和政策を続けてきましたが、第2次内閣発足から7年半が経過した現在でも2%のインフレ目標を達成できていません。消費者物価指数を見ると、アベノミクスで物価はやや上がっているものの、長期的にはいまだ「失われたウン十年」の霧の中にいます(図①)。
では、今後はどうなるのか。新型コロナウイルスの影響で、世界的に需給バランスの混乱がしばらく続くでしょう。日本も短期的には難しいですが、長期的には予測がつきます。いまの政策を続けているかぎり、日本はデフレから抜け出せない可能性が高い。数十年先まで予測がつく人口動向を見ると、日本はデフレ圧力が非常に強い国であることがわかるからです。
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