今年3月の講演で、FSA(英金融サービス機構)ターナー長官は「バブルを防ぐため、英経済の様々な部分への与信を制限するべき」と語った。このように個別の銀行ではなく、金融システム全体の安定を目的とする政策の観点をマクロ・プルーデンスと呼ぶ。
そもそもプルーデンス(信用秩序維持)政策とは、金融システムの安定性を確保するための政策の一つだ。従来は個別の金融機関、特に銀行のリスクを監視するミクロ・プルーデンスの視点が中心だった。自己資本の充実を求めるBIS規制がその一例だ。
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