iPhoneを空中にかざすだけで、その場所と対応する情報が表示される――昨年9月、そんなアプリケーション「セカイカメラ」を日本のベンチャー企業である頓智ドットが発表した。その技術は世界中の注目を集め、公開から4日間のダウンロード数は10万回に及んだ。このように、現実空間に情報を重ね合わせて現実を拡張する技術を「拡張現実(Augmented Reality、以下AR)」という。
iPhoneで「セカイカメラ」を起動すると、目の前の映像に加えて、付加情報が表示される。
コンピュータによってつくり出される「仮想現実(Virtual Reality)」と比較して説明しよう。VRはコンピュータの中にもう一つの世界が構築されるのに対し、ARの場合は、たとえば端末が位置情報を読み取って、その場所で誰かが発した情報や写真を見ることができるというように、現実を補う形になっているのが特徴だ。
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(頓智ドット=写真)

