コンビニで買った雑誌が他人に知られている怖さ
リスク2 匿名性の消失
大都会で暮らしているとあまりに当たり前で、そのメリットを忘れがちになるのが自分の存在の匿名性です。都会のマンション暮らしは、お隣さんでさえもあなたが何をしている人なのかを知らないのが当たり前。
誰もあなたのことを知らないし興味がないという日常こそが都会で生活するメリットなのですが、ほとんどの人がその恩恵について地方に移住してそれを失ってから気づくものです。
あなたが書店であんな本を買ったこと、コンビニであんな雑誌を毎回買っていること、カラオケであんな歌を歌っていたことや、この間都会に行ってあんなことをしてきたことなどを思わぬ他人が知っている。移住してその怖さを実体験する前に、そういった怖さがあることを理解しておくべきです。
富裕層の子は都会の進学校に進める
リスク3 子供の進学
先進国全体で貧富格差の原因の分析が進んでいます。日本ではあまり話には出ませんが、貧富格差の原因の多くは両親の貧富格差に由来することが解明されています。
ここで考えるべきは「なぜ両親の貧富格差が子の貧富格差の原因になるのか」。最大の理由は、富める両親の子は都会で私学の進学校に進めるからだそうです。
「いやいや、今ではスマホで最先端の進学予備校のカリスマ講師の授業だって地方で受けることができる時代だよ」とあなたは反論するかもしれませんが、リモート学習の最大の課題は子供がそれに集中しないことです。
子供が大学に進学する段階になって「ああ、やはり都内の私学に行かせておくべきだった」と後悔しないように、少なくとも子供の教育のことを検討してから移住を判断しても遅くないと思います。