ダイエットをいかにハックするか

ダイエットのときに、進むべき方向とは。それは、現時点でもっとも正しい方法で、食事と運動の改善に取り組むことです。

朽木誠一郎『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』(KADOKAWA)
朽木誠一郎『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』(KADOKAWA)

しかし、それだけでは正直、うまくいかないと思います。できるだけ望ましい方法を続けられるように、ダイエットをいかにハックするか。それを可能にするためには、針路がわかっていないと難しいでしょう。これはもちろん、取材に協力してくれた専門家の方々がいなければ、成し遂げられなかったことでもあります。

針路がわかってさえいれば、ダイエット管理アプリやアクティビティ・トラッカー、インスタなどのSNS、LINEの運動報告グループ、Googleカレンダーでのタスク管理など、できることは一気に増えます。

このハックの方法は、おそらく、人によっても最適なものが異なることでしょう。僕の事例を参考に、ぜひ、各々に合った方法を導き出してみてください。

リバウンド防止で太りにくい習慣をつける

最後に、もうひとつだけ、大事なことを。ダイエットは終わりません。今後、リバウンドを防ぐには、今後も「摂取エネルギー<消費エネルギー」の状態を保つことが必要です。そもそも食べすぎ・飲みすぎはしないように心がけ、余分なエネルギーを摂取したら、有酸素運動で解消する。筋トレをして基礎代謝を高め、太りにくくしておく。そんな生活習慣はこれからも継続しなければなりません。

ただし、今後は予備タンクではなく、摂取した分を消費すればよいため、これまでよりはだいぶ、ラクになるでしょう。これからも必要なのは、摂取エネルギーと消費エネルギーをなるべく正確に把握すること、同時に、余剰分のエネルギーをしっかり消費すること、です。そのためにダイエット管理アプリやアクティビティ・トラッカーの利用は継続し、健康を意識することを、止めずにいようと思います。

効果のない“ダイエット”とは、これでさよなら。今後もエビデンスのあるダイエットを続けていきます。もう二度と、肥満の沼に足を取られないように。

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